名京の旅人 第2話

―名京羽島駅―
大弥「そういえば どういうルートで行くんだ」
達也「そんなのどうでも良いだろ 俺について来い」
文字通り 行き当たりばったりの旅になるのか
どういうルートで行く気かまったくわからないので とにかく達也についていった
そこは 羽島線の津島・弥富方面(一部 宮島線一宮方面)ののりばだった
次の宮島線は・・・快速 一宮行きか
次の羽島線は・・・ 普通 津島行きか・・・
でも津島・弥富先着は亀山線直通 急行 津行きみたいだ・・・どっちに乗るのだろうか・・・
すでに1番線に 普通津島行きがいるが・・・乗る気配が無い すくなくとも普通津島行きではないようだ
放送「まもなく 2番線に 宮島線 快速 一宮行きが参ります 黄色い線までお下がりください この電車は4両です 当駅を出ますと次は 終点一宮です」
2番線に 宮島線 快速 一宮行きが来た だが 乗る気配がなかった
1番線と2番線の列車が発車していった
なるほど まさか 津に行く気か
放送「まもなく 2番線に 亀山線直通 急行 津行きが参ります 黄色い線までお下がりください この電車は 4両です 当駅を出ますと 桑原・津島・弥富・桑名・四日市の順に止まります」
達也「よし 目的の列車が来た 乗ろうか」

―急行 津行きの車内―
大弥「あれ? 思ったより空気輸送だな」
達也「少なくとも いつもなら 弥富で一気に混むと思うが・・・」
その言葉のとおり 羽島線内は2両ですら空気輸送な気がするこの列車だったのだが 弥富駅を過ぎると一気に混んできた
大弥「こんな感じの混雑は初めてな気がする・・・というか輸送力これで足りてるのかな」
達也「実際 沿線民からクレーム入ってるらしいが」
名京鉄道 本当にヤバイ会社だな 混雑を放置してるなんて
しかし どんな会社か考えていると いつの間にか 終点の津駅についていた

―名京津駅―
達也「なんか思い出せたことはあるか?抽象的でいいから」
大弥「あんまり よくわからない」
達也「んじゃ 次行くか?」
ここから行くとした場合 考えられるのは 京都とか名古屋かな・・・路線図を見た感じ
達也「反対側に止まってる 準急 大曽根行きにでも乗るか」
大曽根・・・か 確かに この路線の反対側の駅だからな 一本でいけても不思議じゃないが・・・ そうなら最初の地点で一宮の方にいくはずだろう

―準急 大曽根行きの車内―
大弥「これから・・・どこへ行こうとしてるんだ?」
達也「木津・・・だな」
大弥「『キヅ』・・・?」
「キヅ」ってどこ何やら・・・ 路線図を見てみた
もしかして 宇治線の終点かな?
達也「桑名と山科で乗りかえるつもりだ」
やっぱ 宇治線の終点 木津だったか
津に行くときよりは 時間がかかるはずなのに 気がつくと・・・
放送「まもなく 桑名、桑名 お出口は左側です 桑野線はお乗換えです・・・」
もう 桑名に着くのか 早いな・・・
達也「マジかよ 乗り換えはダッシュして急行 京都行きに間に合うかどうかか」
大弥「まじかよ」
乗り換えダッシュ・・・噂によると「オオガキ」ってとこでよくあるらしいが
大弥「乗り換え時間は?」
達也「一分」
一分!? これは正気なのか?

―名京桑名駅―
何やかんやで名京桑名駅で降りたが 次の桑野線に間に合うのやら
達也「走れ!走れ!走れ!」
大弥「おっ おう」
そして階段ダッシュをして 次の電車が発車するホームに移動する
どうやら 名古屋発らしく 亀山線四日市方面ホームに止まるらしい
ホームまでの距離は思ったほどあった
ホームに着くと ちょうど列車が見えた
達也「後もう少しだ!」
しかし 無常にも 列車は発車してしまった
大弥「嘘・・・だろ 次の列車は・・・」
達也「8分後 桑野線ホームからの普通 野洲行きだ・・・」
大弥「また 移動かよ・・・」
最終的に 普通 野洲行きに乗ることになった