名京の旅人 第4話

―急行 木津行きの車内―
列車はまだ山科で止まっていた
名京本線ダイヤ乱れ発生に伴う直通運転中止の影響で乗車駅の山科が始発となっていたこの列車 始発駅だから座れると思っていたのだが
達也「嘘だろ・・・」
大弥「なんだこれは・・・戦争か?」
とにかく混雑がやばかった 本当に戦争というレベルで混んでいた 無事発車してくれるといいのだが・・・

―数分後―
恐れていたことが現実となった
客A「ゴルァ! 俺を乗せやがれ!」
客B「空気を読めよ!【規制案件】!」
駅員「この混雑 次の電車に乗車してください」
客A「知らねえよ! ふざけてるのか!」
客Aが客Bを殴り始めた
客C「てめーらいい加減にしやがれ」
他の客が当該の客2名を車内から追い出そうとし、駅員が当該の客を引っ張り出そうとするが
客A「貴様ら 泥水をすすってでもこの列車に乗ってやる」
どんどん大乱闘になっていき 大惨事となりだした
大弥「あれ・・・こんなかんじニュースで見たことあるような」
達也「それは 条件が違うな・・・ あれは女性専用車についての問題で一概に一方が確実に悪いとは言いにくい だが今回はあの客が明らかに悪いな」
よーし 警察でも呼ぶか
警察は110だったよな
大弥「もしもしポリスメン? 今山科で大乱闘発生中で・・・わかりました」
達也「なんか 某4コマで見たことあるフレーズが・・・」
大弥「気のせいじゃない?」

―さらに数分後―
警察が来た・・・ ってオイ ジェノサイドする気だろ この装備
大弥「おい これはどういうことだ」
達也「お前・・・本当に知らないんだな ここの警察は犯罪者は無慈悲に【規制案件】するんだよ」
大弥「え・・・」
最終的に警察によって強引に鎮圧され 明らかに出発できるような空気ではなくなってた
本当にここは日本なのか?
自身の手がかりではなくむしろ疑問が増えただけだった
達也「これは・・・完全に木津に行けないな・・・京都行くか・・・」

―名京山科駅―
大弥「もう・・・なんであんなところに長時間拘束されなきゃいけないんだ・・・」
もうあんな目にあうのは勘弁してもらいたい
達也「次の電車は・・・普通 京都行きか・・・」
そうか京都行きか・・・むしろ京都行きしかないだろ
ああ 今日は生きて帰れるかな・・・